食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
朝日新聞 2007.10.5掲載「食の安心は?中国産5」より引用
原産国表示手がかりに見分け
国産と輸入品を見分ける手がかりは、原産国表示だ。野菜、肉などの生鮮品はJAS法で表示が義務づけられている。
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加工食品にも原料原産地表示というルールがある。国内加工の食品に様々な輸入原料が使われているからだ。
包装の原材料欄には、魚のみそ漬けなら「サワラ(中国)」、中国産と国産が原料の漬物なら「中国(キュウリ、大根)、国産(ナス)」などと表示される。
農林水産消費安全技術センターの三浦明さんは「表示義務化は、中国産の梅を和歌山で梅干しにして"紀州産"とするなど、誤解を与える表示が目立ったため」という。
04年には対象品目が増え、産地か加工地か不明確な表示も禁じられた。
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しかし、表示が「偽装」されていることもある。
同センターは、素材の元素濃度から産地を判別する技術を、長ネギ、ショウガなど8品目で確立。
6月、埼玉県の業者が中国産干しシイタケを「国産」と表示していたことを突き止めた。
06年度に農林水産省や県などが不適正表示で指導したのは63件。うち、4割は原産地にかかわるものだった。
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外食では原産地表示が進んでいない。
農水省は05年、食材の原産地表示ガイドラインを設けたが、昨年の調査では表示している事業者は43%。
調達地が時期によって変わり、コストがかかるという。
ロイヤルホストは先月から、携帯で主な食材の原産地がわかる二次元コードをメニューに記載している。
同杜は「消費者の原産地への関心が高まっている。積極的に公開していきたい」と話す。(浅野真)
[食の安心は? 中国産] はじめに → 1日本向け野菜 → 2水際のチェック → 3伸び続ける輸入額 → 4欧米への輸出 → 原産国表示
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