食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
朝日新聞 2007.10.3掲載「食の安心は?中国産3」より引用
伸び続ける輸入額、肉類は8倍
都内の店の野菜亮り場。茨城のネギに白菜、千葉のニンジンなどほぼ国産品が並ぶ。
小売り大手のイトーヨーカドーは、中国産は国内が不作の年にキャベツを置いたが、現在扱うのはニンニクの芽などごくわずか。
ほかの大手スーパーでも、ニンニクや山菜の水煮が目につく程度だ。
・・・
「中国産の生鮮野菜を扱うのは、主に外食専門の食材業者や、安亮り店です。それもこのところは動きが悪く、輸入業者が仕入れを控えているようです」。
卸大手・東京青果営業本部の加藤宏一さんは説明する。
今年前半、中国からの野菜の輸入額は伸びが鈍り、前年比1・8%増。中国産品全体のイメージダウンに加え、国産野菜が豊富で安かったことも一因だ。
ただ、食料品全体の輸入額は伸び続けており、この15年で魚介類と野菜は3倍、肉類は8倍に増えた。
昨年は前年より7・7%増の9238億円。世界から輸入した食料品の18%にあたる。
・・・
昨年、都内の市場に出荷された野菜のうち、ニンニクの64%、ショウガの52%、生シイタケの29%は中国産だった。
品質は、輸入が始まった約20年前は国産との差は歴然としていたが、最近はニンニクやサトイモなど向上したものもあるという。
それでも、1kgあたりの卸売価格は平均よりおおむね安く、ニンニクは165円と青森産の7分の1だ。
「国産がある程度高いから、安い輸入品が入る余地がある。葉物は見栄えや鮮度も違うので、入荷するのは暴騰した時ぐらいです」と加藤さんは話す。(佐藤美千代)
[食の安心は? 中国産] はじめに → 1日本向け野菜 → 2水際のチェック → 3伸び続ける輸入額 → 4欧米への輸出 → 原産国表示
★サイト運営、梅干などに関するお問い合わせはおいしい顔へ
コメント