食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
フォーブス2007.11月号掲載「ニッポンの食を救え!」より引用
2 偽装問題が表面化
日本三大地鶏のうち比内地と名古屋コーチンで偽装問題が表面化した。
10月中旬に偽装が明らかになったのは秋田県大館市の食肉加工会社「比内鶏」が製造した商品である。
「廃鶏」と呼ぱれる卵を産まなくなった安い雌鶏肉を混ぜて作った薫製など12品目を「比内地鶏」と表示。長いものは10年ほど前から偽装していたという意図的な偽装だった。
一方、名古屋コーチンでも9月末、偽装疑惑が浮上した。
こちらのほうは実際の偽装の有無や実態が解明されたわけではないが、地元名古屋の鶏肉業界がブランド価値の維持に立ち上がった点が大きく異なる。
事の発端は、日本家禽学会での発表からだ。
独立行政法人「農業・食品産業捉術総合研究機構」の畜産草地研発所などが開発した簡易DNA検査法を使って、名古屋市内と首都圏の小売店、飲食店から採取した「名古屋コーチン」90検体のうち19検体が偽物と判定されたというもの。
この中に、名古屋コーチンの生産者らで構成する名古屋コーチン普及協会の杉本勇会長が理事長を務める名古屋市南部食鶏加工協同組合製造の薫製ささみも含まれていたと報道された。
[産地偽装] 1 はじめに(もくじ) → 2 偽装が表面化 → 3 生産者の対応 → 4 トレーサビリティの強化
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