食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
朝日新聞 2007.10.11掲載「食の安心は?BSE-4」より引用
リスクヘの理解 どう進める
今月4日、千葉県のホームページにアンケート結果が掲載された。題は「BS
E(牛海綿状脳症)対策について」。
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食品安全委員会の「月齢20ヵ月以下を検査対象から外しても感染リスクは非常に低い」とする見解を示したうえで、若い牛のBSE検査は必要か県民にインターネットで聞いた。
回答は130人から寄せられ、「必要である」の64%に対し、「必要ではない」は18%と、継続を求める声が強かった。
千葉県食品安全対策室の土肥暁室長は「BSE対策の現状を理解されてない。リスクコミュニケーションが不足しているのでは」と話す。
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リスクコミュニケーションは、様々な立場の人がリスクに関する知識を共有し理解を深めることだ。
これを重視する食品安全委員会は、BSEに関する意見交換会を150回以上開き、月齢20ヵ月以下の牛のリスクの低さを説明してきた。
参加者からは、委員会の見解に同調する意見も出たが、「科学的根拠に疑問がある」など、緩和に反対する意見も出た。
委員会はBSE感染牛が確認された後の「パニック」を教訓に内閣府に設立された。厚生労働省などの依頼で食品のリスク評価もする。
だが、常勤職員56人の大半は出向者。リスク評価する委員を支える事務局担当者が異動で厚労省に戻り、評価を依頼する側に回ることもある。
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消費者団体には「一方的な説明が多く、厚労省などのお墨付きを与えている
だけだ」との批判もある。
リスクコミュニケーション向上には、独立性を保ち、リスク評価機関としての信頼を高めることが求められている。(野瀬輝彦)
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