食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
朝日新聞 2007.10.26掲載「食の安心は? 残留農薬-3」より引用
国や自治体で点検強化進む
普段私たちは食品についた農薬をどの程度摂取しているのか。
厚生労働省は国民栄養調査で得た国民一人1日あたりの食品摂取量を基に、コメ、野菜、調昧料など市販の食品を買い、調理した後に化学分析して農薬の量を調べている。
03年度は、調べた15農薬中9農薬が検出されたが、すべて1日摂取許容量(ADI)の0.09~27.31%と低く、厚労省は「問題ない」としている。
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地方自治体も残留農薬の検査をしている。
群馬県は、食品衛生法に基づいた流通と小売りのほか、県独自に生産と小売り段階で抜き取り検査を実施。
06年度は350点を調べ、42%から農薬を検出したが、すべて基準以下だった。
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こんなデータも盛り込み、群馬県は05年、消費者向けに「ちょっと気になる農薬のはなし」を出した。「農薬に不安を抱く人は多い。理解を深める助けになれぱ」と県の担当者。
本では、調理の過程で農薬がどの程度落ちるかを試す実験結果も紹介している。
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昨年5月、国は残留農薬の規制を強めて、「ポジティブリスト制度」を始めた。
これまで残留基準がなかった農薬にも、国際基準などに基づく暫定基準か、それもない場合は0.01ppmという一律の基準を設定。基準を超える農薬が残る食品の流通を禁じた。
昨年6月から今年3月、残留農薬の墓準を超えた輸入食品447件のうち、412件がこの制度の基準違反だった。従来は網をくぐり抜けていた食品がチェックされていることになる。(大村美香)
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