昔は“梅肉”を用いた目薬
ワープロ、パソコン、テレピ、車の運転など現代の利器は知らず知らずのうちに、目を酷使して、多くの人が、疲れ目に悩んでいます。
梅が『目の疲れ』に効くというのは、ちょっと意外だと思われる方もいるのではないでしようか。
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ところが江戸時代には“梅肉”を用いて、たいへん優れた目薬が作られています。
そのーつは、京都の麩屋町にある井上清七薬房で作られたもので、はまぐりの殻に入れたねり薬です。
このねり薬の成分は炉甘石(ろかんせき)を主に、梅肉、カンフル、酸化亜鉛をまぜ合わせてあります。
これは、ただれ目、かすみ目、やに目、充血などに効果があるとされていました。
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現代でも目薬は硫酸亜鉛を水に溶かして作られていますが、同じ亜鉛といっても、炉甘石のほうが刺激が少なく優れています。
さらに梅肉の効力としては、炉甘石が梅のクエン酸にふれるとクエン酸亜鉛となりますので炉甘石だけを使うよりは、はるかに薬効が高くなるわけです。
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「松本紘斉のよく効く梅百科(松本紘斉著 家の光協会)」より引用
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