お弁当やおむすびの梅干し
「日の丸弁当」ということぱに郷愁を覚える人も多いかと思いますが、まだ学校木給食のなかった時代には、母のつめてくれたお弁当のご飯の上にはよく梅干しがーつのせてありました。
お弁当のふたを開けると、ふわーんと梅干しの酸っぱい香りがして食欲をそそられたものでした。
お弁当のご飯に梅干しをのせたり、おむすびの中に梅干しを入れれぱご飯が腐らないといわれます。これは先人たちの体験に基づいた知恵です。
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ではなぜ梅干しが腐敗をシャットアウトするのでしょうか。
ご飯を腐らせる薗は「枯草薗」という空気中にたくさんいるごくふつうの菌です。この薗は熱に非常に強く、100℃で30分加熱しても死滅しないというつわものです。ですから熱いご飯でも簡単に繁殖します。
ところがこの菌、熱には強いけれど酸にはからきし弱いのです。
枯草薗を植えつけたシャーレに梅干しを入れたものと、入れなかったものを比較してみると、梅干しを入れなかったシャーレは全体が真っ白になるほど薗が繁殖するのに、梅干しを入れたシャーレは梅干しの周辺がかなりの範囲で透明になります。
この透明の部分は薗が繁殖していない証拠。これは梅に豊冨に含まれているクエン酸などの有機酸に強カな殺薗作用があるからです。
→ 食ぺ物の腐敗を防ぐ-2
「松本紘斉のよく効く梅百科(松本紘斉著 家の光協会)」より引用
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