食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
フォーブス2007.11月号掲載「ニッポンの食を救え!」より引用
中国の残留農薬問題
さらに食の不安という意味では、残留農薬問題も無視できない問題だ。
残留農薬の問題に詳しい、農民運動全国連合会食品分析センター所長の石黒昌孝氏は、「昨年の残留農薬違反件数を見ると、やはり中国の違反件数が突出している。特に日本で使用禁止になっているBHCなどの違反は問題です」と指摘する。
中国は、農産物の安全基準について、国内消費用と輸出用のいわぱ「ダプル・スタンダード」生産を行っている。
輸出用は、政府の安全担当者が現地に出向いて指導を行うなど、厳しい管理が行われている。また、日本企業が独自の安全基準で生産指導し、安全性を確認し輸入するところもある。
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しかし、小規模生産地などから輸入される農産物の中に中国国内向けの緩い安全基準、あるいは農薬のチェックが見逃されたものが混入する可能性は無視できない。
農民連・分析センターの調査によると、中国産の冷凍野菜、加工農畜水産物の冷凍食品などの消費については、国内の外食産業などでの利用が目立つという。
ここにもデフレ経済下の厳しい競争の影響が見えてくる。ただし、こうした外食産業などでも、国産シフトは進んでいる。その結果、いきおい国内農家への生産拡大の期待が高まっている。
→つづきは「国産振興」
[食の安全崩壊の構図] はじめに → 食品不祥事 → 価格競争 → 経営モラル → 残留農薬 → 国産振興 → 安全強化
[日本とEUで異なる食の安全の受け止め方]、[生鮮コンビニも安全強化をアピール]
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