食品専門誌、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブサイトなどから集めた、食品の安心安全に関する情報をご紹介します。
朝日新聞 2007.10.19掲載「食の安心は? 偽装-4」より引用
手厚い検査はコストがかさむ
試験管や試薬が並ぷ棚を背に、白衣を着た検査員がハンバーグやコロッケなどの冷凍食品をつぶしていた。
横浜市にある民間検査分析会杜、ジェネティックID。食品のDNA鑑定ができる国内では数少ない会杜の一つだ。
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肉の種類を見分ける検査はこれまで年間10件ほどだったが、ミートホープ事件が表面化した6月後半から小売りやメーカーなど約200社から約3千件の依頼が舞い込んだ。
ほとんどが「明朝まで」「24時間以内に」というもので、検査は盆明けまで連日連夜続いた。
「以前は黒豚か白豚かという依頼だった。今では、本当に牛肉かというもの」と塙章社長。検査は1体2万~4万円。最近はマグロやペットフードも持ち込まれる。
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事件で間題となった牛肉コロヅケを販亮していた日本生活協同組合違合会は、来年から定期検査にDNA鑑定も組み込む。
飯村彰・常務理事は「見た目で分かるはずの食肉の偽装は想定外だった」。
02年、協和香料化学茨城工場で無認可添加物の使用が発覚し、納入先の大手食品メーカーによる大規模な回収騒ぎに発展。同杜は結局、自已破産した。
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財団法人食品産業センターが食品メーカー228社(回答133社)を対象にした調査で、70社が今回の事件を機に品質管理体制の見直しなどを検討。
DNA鑑定していない110社のうち、新たに鑑定を導入すると答えたのは2社にとどまる。
「検査を手厚くすれぱ、安全性は高まる。半面、コストがかさみ、価格に跳ね返るので、すぐに導入するのは難しいのでは」と同センターはみている。(上田学)
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